冬場の湿度40%~60%ではダメな理由
明けましておめでとうございます。河浪宇宙です。
2025年のあおぞら不動産もよろしくお願い致します!!
さてさて、2025始まりましたが、長いお休みで凝り固まった頭の体操も兼ねてブログ書いていきたいと思います。
今日は湿度のお話です。
湿度って、案外人間の感覚はあてにできなくて、とある大学で湿度や換気などをテーマに研究をしている学生を対象に特定の部屋に入ってもらい、湿度を感覚であててもらったところ、そのほとんどが不正解だったそうです。
だからこそ、温湿度計で管理をする必要がありますね。
年始にあまり見ないテレビを何気なく付けてみていたら、田中みな実さんが「お肌のために湿度70%は絶対~!!加湿加湿~!!!」と言っておられました。
え、それって室温が何度のとき~?と思いました。
もし室温が10℃で湿度が70%だったとしたら、とってもお部屋は乾燥しています。
(さすがに10℃で過ごしているなんてことはないと思いますが)
個人的にはテレビで情報発信する以上、「お肌のために湿度は室温20℃の時で湿度70%!絶対湿度で言うと12.1g/㎥は欲しい~~加湿加湿~!!!」と言って欲しいです。
そして、よく冬場の湿度は40%~60%を目安にと言われますが、タイトルにもある通り、湿度が40%~60%になっているからといって安心してはいけません。
え!?室温10℃で湿度70%だったらなんで乾燥しているの?
湿度40%~60%で安心しちゃってた!なんでダメなの?
と思われた方は続きをチェックしてみてね!
答えから言いますね!
湿度はメジャーな%で表す相対湿度ではなく、g/㎥の単位であらわす絶対湿度で管理すると間違いないです。
うっわ~、でたよ。めんどくせ~って思った方は、、、
・20℃の場合は相対湿度55%~70%
・21℃、22℃の場合は相対湿度50%~65%
・23℃、24℃の場合は相対湿度45%~60%
で管理するとよいです。
まず、相対湿度ですが、気温によって含むことができる水蒸気量の限界が決まっていて、その限界までのうち何%含んでいるかを%表示したものです。
気温が高いとより水蒸気量を含むことができ、気温が低いほど水蒸気量を多く含むことができません。
冬場に乾燥するのはそういうことなんですね!
ということは、30℃と15℃の相対湿度50%は、同量の水蒸気量じゃないということです。
ですので、縦横1メートル(㎥)の空間にどれだけ水蒸気が含まれるかをg/㎥で示した絶対湿度で管理するほうが間違いないです。
※画像引用:ウェザーニュース
こちらはインフルエンザの予防を絶対湿度で見た早見表です。
黄色が注意信号、赤が危険信号、白が安全です。
人が一般的に快適に感じる絶対湿度が8~12g/㎥とされていますが、インフルエンザの予防の観点でみると、11g/㎥以上必要みたいです。
11g/㎥というと、20℃の場合、相対湿度70%にもなります。
これ、古い家やローコスト系の気密性が低い家、加湿器が小さいとかだと少し厳しいと思われるので、、、
先述の湿度あたりを目標に、ゆる~く管理されるとよいと思います。
(ゆる~く管理して欲しいのはあまり神経質になってストレスになるのを避けるためです)
・20℃の場合は相対湿度55%~70%(9.5~12.1g/㎥)
・21℃、22℃の場合は相対湿度50%~65%(9.2~12.6g/㎥)
・23℃、24℃の場合は相対湿度45%~60%(9.3~13.1g/㎥)
このあたりが、喉や肌の負担、カビ、結露、ウィルスの予防、実現のしやすさなどを総合的に考えたときに、ゆる~く実現しやすいのかなぁと思います。
ちなみに、就寝時の冬に最適な温湿度は16℃~19℃、湿度50%~60%みたいです。
16℃の50%だとしたら、インフルエンザの観点だと危険信号になるので、かみ合ってないのがまた悩ましいですね(笑)
個人的には20℃~21℃の50%~60%くらいで喉の調子は良い感じです。
面白いもので温度や湿度って結構個人差があるので、ご家族のベストな温湿度を探っていきたいですね。
話変わって、先程の田中みな実さんの湿度70%の話です。
「お肌のために湿度70%は絶対~!!加湿加湿~!!!」
室温が20℃の時の湿度70%だったら、絶対湿度12.1g/㎥あるので、快適性もウィルス予防にとっても良い環境です。
ですが、室温10℃で70%だとすると、6.6g/㎥しかないので、中々に乾燥状態です。
(暖房付けてないことはないでしょうから、そんなことはないと思いますが!)
それが、冬場の湿度40%~60%ではダメな理由です。
ちょっと釣りタイトルっぽくなりましたが、室温を棚にあげて湿度40%~60%管理ではちょっと危険。
室温20℃の40%~60%はOKです!
昔、弊社モデルハウスを見に来られた方が言われてました。
「うちは築50年以上になるから、冬場に洗面所に行ったら、寒いわ、湿度が高くてジメジメするわで~~」
おそらく、室温は外気温と変わらない6℃とかで相対湿度が80%とかになっているのでしょう。
6℃ 相対湿度80%の時の絶対湿度が5.8g/㎥ですので、相対湿度だけ見ると湿気てみえますが、とても乾燥しています。
実際には乾燥していても、湿度80%と表示されればジメジメしているように感じるでしょうね。
それで、ここから弊社の新築住宅の話につなげていきます。
高気密で高断熱な家で建てているので、まずエアコン暖房が効きやすいのは当たり前ですよね。
温度だけでなく、隙間がごく小さいので外の超乾燥した空気から受ける影響も小さいので、湿度をコントロールしやすいです。
要するに、加湿器を稼働すれば外気に影響されにくく、湿度が上がりやすい。
また、これはオプションになりますがより良い換気システムを使って、さらに外気の影響を受けにくく換気をすることもできます。(これが効果絶大です)
ちなみに、今の弊社の温湿度
使っている温湿度計はみはりん坊です。絶対湿度、相対湿度での表示が可能。
店頭販売は見たことないです。Amazonや楽天で買えます。
とっても良い環境です。
リフォーム時に断熱気密さわってないので、隙間風結構ありますが、それでもエアコンパワーと加湿器2台で何とかやれています。
ではでは、今日は以上です!!