新しい混ぜ葺き瓦 ソレイユS49の混ぜ葺き比率について
はいこんにちワァ!
あおぞら不動産の河浪宇宙です。
今回はあおぞら不動産の家といえば!!!
そう、混ぜ葺きの瓦です。

弊社のロゴに採用されているほど推しています。

お馴染み、可愛い洋風の瓦ですね。
ところがどっこい、2024年6月に衝撃的なニュースが舞い込んできました。
よく使用していた栄四郎瓦さんのカパラスKS40が廃版になるとのこと。
これにはびっくりしました、、、!

(↑こちらが板金屋根(ガリバリウム鋼板)の施工事例です。ボックス型の家の見た目を造りやすいです。)
というのも、ここのところ板金屋根(ガルバリウム鋼板等)のシェアがぐんぐんと伸びていて、瓦のメーカーさんは撤退か、吸収合併か、のような結構厳しい状況が続いていました。
そんな中、工場の設備を更新する際に、投資効果の低いものから瓦のラインナップは廃版になっていく。
その流れの中で瓦屋の社長さん曰く、カパラスKS40だけは廃版にならないだろう というのを聞いていました。
カパラスKS40は栄四郎瓦さんの瓦ラインナップの中では高級グレードなのかな?
カパラスKS40とエスパニカというキャラ強めの商品が廃版になり、プラウドBB40という定番の形の瓦が残ったんですね。
プラウドBB40は混ぜ葺きにするとしたら色がまばらすぎてカパラスKS40とはくらべものにならないんですよね。
話は戻りますが、板金屋根(ガルバリウム鋼板等)のシェアが伸びている要因として、下のようなボックス型の家の人気が増えていることと、板金屋根であれば屋根の勾配を緩くできるので、2階建ての場合は間取りも検討がしやすい。
瓦業界が板金に負けないためにできることは、板金屋根にはできない混ぜ葺きの瓦を推して差別化を図ること。
工務店ともう少し協力して、そのあたりを宣伝していかなければならない。

とにかく瓦メーカーはSNSや宣伝広告が下手すぎるんですよね。すごく遅れている、、、!
トップシェアの鶴弥さんでさえ、インスタのフォロワー1240人なんですよね。
愚痴になっちゃいましたが、もしこれを見ていただけた瓦メーカーさんの方いらっしゃいましたらインスタメッセージください笑
インスタでタグ付けしあって、ともに宣伝して板金屋根に負けないようにがんばりましょう!
てなわけで本題に入ります。

栄四郎瓦さんのカパラスKS40が無くなった今、代替として使用しているのがマルスギさんのソレイユS49です。
(写真上:ソレイユS49、写真下:カパラスKS40)
ソレイユとカパラスの違いとしては、ソレイユは一粒一粒が小さく、比べて赤みが強く、3色の色の変化も控えめな印象です。
個人的には赤みが強いのが少し気になるかな~って感じ。

こちらはソレイユS49の事例です。
シナモン(茶)2:アイボリー(白)2:サフラン(赤):1の混ぜ比率です。

こちらはアップです。
赤みを軽減したい場合は、アイボリー(白)を多めにして、シナモン(茶)を少なめに、サフランは0でもいいかもですね。

こちらはシナモン(茶)1:アイボリー(白)1:サフラン(赤):1の混ぜ比率です。

2:2:1の場合に比べて1:1:1だと相対的に白の割合が増えているので、若干赤みが減って明るい印象になりました。
以上がカパラスKS40が廃止になって、ソレイユS49を使用した2つの施工事例です。

再度UPしますね。こちらがソレイユS49 左から、アイボリー・サフラン・シナモンです。
今回やってみたいことが、ソレイユS49の混ぜ比率をどのようにするとベストなのかの実験。
というのも、マルスギさんのHP掲載の施工事例が少なすぎて参考にならないんですよね(笑えない)

こちらが、先ほどの事例にもあった1:1:1です。

で、これがシナモン(茶)とアイボリー(白)の1:1の組み合わせです。
9枚で表現しているから違いが分かりづらいですが、若干赤みが消えて白が強くなり明るくなったと思います。
実際の屋根となるとこれが何千枚と屋根にのるので、ハッキリと違いがわかるハズです。

次に、シナモン(茶)7:アイボリー(白):3くらいの組み合わせ。

こちらがシナモン(茶)3:アイボリー(白):7くらいの組み合わせ。
どちらもいい感じのように思います。
ただ、混ぜ葺き感でいうと1:1:1のほうが強いので、好みになりますね。
順番にスライドショーで並べていますので参考までに。
(画像を右にスライドすると画像が動きます。)

↑はソレイユS49のアイボリーとシナモンをそれぞれ5枚ずつ並べたものです。
同じ色でも、若干の色や濃淡の違いがあり、ランダムとなります。
なので、1色葺きでも普通の瓦と比べて若干の混ぜ葺き仕上げになります。
——————————————————————————-
次のおすすめが新東さんのセラム21シリーズを使用することです。
こちらは瓦形状が曲線美が強いキャラクターで、中々に個性を出すことができると思います。
しかしながら、価格がソレイユに比べて15万~UPします。(カパラスKS40と変わらないくらいの価格)
ソレイユが若干安いだけですが、、!


こちらが
上:ソレイユS49
中:カパラスKS40
下:セラム21
の似たカラーを集めてみたものです。
セラム21は左から、ユーロイエロー、ユーロライト、ユーロブレンド。

コストをかけてでも、よりカパラスKS40に似た感じが良い方はこちらのほうが良いかもです。
とまぁ以上が研究結果です。
日々精進してまいりますので、瓦の混ぜ葺き比率については都度ご相談くださいませ!
ではでは!!!